ワクワクするドキュメント映画です。
「久遠チョコレート」を立ち上げた夏目浩次さんは、福祉施設で働く障害者の賃金が安すぎると憤っていて、最低賃金を超えるお給料を雇った人に払っています(うちの子の10倍です)。
もちろん、みんな自分のできる仕事をしています。
落ち着かない人がいたら、好きな歌のDVDを作業中エンドレスで見せてあげる。
足を踏み鳴らして下の階の住人からうるさいと言われたら、工房を1階に移す。
京都特産の茶葉を石臼でぐるぐる挽いて(これはやりたがる人が多そう)、石臼使って手でひきましたという付加価値の付いた製品にしてしまう。
仕事ができない人を排除するのではなく、仕事をしやすいように環境を変えていく。それを当たり前のように夏目さんはやっていくのです。
彼らが力を合わせて作り上げるのは、見た目も味も芸術品のようなチョコレートで、デパートの催事の常連になっています。
福祉の専門家ではない夏目さんのような気概を持った人が、本当に頼もしい。
フォーラム福島で3月2日まで上映予定です。
この映画はUDキャストに対応しています。